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[ モラハラ・自己愛 ]
自己愛的性格が脳が原因で起こる、というテキストを書くために集めた資料です。
脳の構造を考えるなら、人には二つの心がある、一つは意識的な、判断可能な心、それは前頭葉を中心として存在し、もう一つは意識に上らない、情動のこころ、それは扁桃体を中心として存在しています。この二つの脳はお互いに独立して機能をしていますが、互いになめらかに移行してして、反応を示すために、私たちはこの二つの心の存在を意識することはありません。
人の心を理解するには、基本的には、意識に上る心と、情動の心とを考えればよいのです。つまり前頭葉を中心とした意識に上る心と、扁桃体とを中心とした大脳辺縁系、情動の心です。ところが年齢によって、脳の成熟度が異なっていることがわかっています。それは前頭葉の機能は思春期を過ぎないと成熟しない、機能として大人と同じように機能をしないという事実です。
脳の構造と心の構造
研究によれば、うつ病者の脳は、比較的本能に近いところをコントロールする脳幹部分にある恐怖や不安を感じる扁桃体という部分が暴走している状態との事です。そこを、思考を司る前頭葉部分が脳幹の本能部分で感じる恐怖や不安を制御すればうつ病は発症しないらしいのです。会話にするとこんな感じでしょうか。
「おいおい、ちょっと待て扁桃体君。失業をそんなに心配しなくても良い。会社は赤字かも知れないが、過去に蓄積した蓄えが10億円もある。新製品の評判も上々だ。社内で自分の評価もまずます。1年以内に失業する確立は10分の一以下だ」
前頭葉が扁桃体をなだめて、安心を勝ち取り脳全体のバランスが取れてきます。
実は、この前頭葉を活性化させる方法ですが、電気的刺激以外に言葉を使う方法もあります。いわゆる心理カウンセリングによる考え方の修正です。認知行動療法とも言われています。思考(前頭葉)を使い状況を客観的に俯瞰して見れば、取り越し苦労していた心配事も状況はそんなに悪くないと認識出来る様になります。気分が良くなれば、万事前向きになり、結果暮らし向きも良くなって来る訳です。
前頭葉と扁桃体の連携
原始的な爬虫類脳は、「人間らしい」機能をもつ大脳新皮質より進化的に古く、しかも、その気になれば、クリエイティブ能力を完全に潰してしまえるくらいの強い力をもっています。
・脳の一番中心の部分―――
子宮で胎児が成長するとき、最初に形成されるのが、爬虫類脳で、闘争・逃走反応、怒り、生き残りの本能をつかさどります。私たちは今でも、「緊急事態」に陥ったときにはこの脳に主導権を明け渡します。
脊柱の上端には、『生き残り』や「野性」に関わるいくつかの小さな脳領域があり、これらはまとめて大脳基底核と呼ばれています。その中の二つのアーモンド型をした領域が、扁桃体といいます。怒りや不安、劣情や飢え、復讐心などを覚えているときは、この小さな脳の指令が優先されることになります。
私たちの脳が進化の過程で複雑な思考や利他心、言語、意識、さらには表現する能力を獲得したのは、比較的最近になってですが、これらをつかさどるのは、新皮質でしわの寄った灰色の部分です。新皮質には見た目が大きいのですが、コントロール力はありません。
扁桃体が大声でノーといえば、他の部分はそれに従うしかなく、動きを止めてしまいます。爬虫類脳が自己防衛のために、脳全体を支配するのです。だとすれば、人が創造的な活動をするときには、いかに爬虫脳を眠らせておくようにするかが重要ということになります。勝てないなら、懐柔するしかありません。
爬虫類脳のまとめ
情動による脳のハイジャックには、ふたつの現象が関係していると思われる。ひとつは、扁桃核の暴走、もうひとつは、ふだん情動反応を適切にコントロールしている大脳新皮質の機能不全。情動の緊急事態に際して大脳新皮質のチェック機能がうまく働かなかった、ということだ。こうなると理性は感情に圧倒されてしまう。前頭葉は、情動をコントロールする(行動を起こす前に是非を考える)ために扁桃核をはじめとする辺緑系から送られてきた「行動せよ」という信号を弱める働きをする。
⇒左側の前頭葉には不快な情動を制御する神経のサーモスタットのような働きがあることがわかった。右側の前頭葉が恐怖や攻撃など不快な情動の座であるのに対して、左側の前頭葉は右前頭葉を抑えてむき出しの情動を表出しないようにしている。
脳の仕組みと脳内物質
扁桃体は、大脳辺縁系といって古い脳に属し、大脳新皮質から間脳および脳幹との間のインターフェイスとして重要な働きをしています。扁桃体は、恐怖の対象に対して攻撃するか逃避するかの二者選択から反応して脳内の主要な領域に緊急信号を送ります。
たとえば目の前に蛇がいると目から入った視覚刺激は、視床から大脳新皮質の視覚野(後頭部)を介して扁桃体に入る経路と視床から直接扁桃体に入る経路があります。前者の経路は、大脳新皮質で恐怖な対象か否かを判断します。後者の経路は、判断という認識なく直接反応します。扁桃体は、不安や恐怖そして自律神経反応である過呼吸・動悸・発汗などを症状として示します。恐怖がなくなると、大脳新皮質(前頭葉)は危険が去ったことを脳の各部位に知らせます。
パニック障害では、扁桃体の異常と同時に大脳新皮質(前頭葉)の危険解除がうまく働いていないと考えられています。この状態は、車の運転に例えられます。すなわちアクセルを踏みっぱなしの状態が扁桃体の異常な状態で、ブレーキが故障して効かない状態が大脳新皮質(前頭葉)の扁桃体抑制不能状態と考えられます。
大分大学医学部 精神神経医学講座
恐怖の中心とは扁桃体と呼ばれるアーモンド状の内部脳がそうであると最近は考えられている。扁桃体は動物が危険であるかどうか判断する中心であり、ここから脳の各部、体の各部に危険信号を発信する。この扁桃体からのシグナルがホルモン分泌を促進し、その内のコルチゾルは発汗、筋肉の緊張を促す。
前頭前野皮質が音声を聞くと実際音声に伴い危険が襲ってくるかどうか脳は判断する。もし大丈夫と判断すると前頭前野皮質はオールクリアーシグナルを恐怖の中心である扁桃体に発する。このシグナルは扁桃体の恐怖反応を抑制する事になる。オールクリアシグナルはその時の状況判断により発せられるようである。
もし神経症とはこの前頭前野皮質の恐怖抑制するシグナルに問題があって起きているなら、そして人間にもネズミでやったような前頭前野皮質を刺激してオールクリアーシグナルを出すように出きるなら、電磁波でこれが可能かも知れない。
前頭葉前野が不安を解消する
戦うか逃げるか反応
1929年にウォルター・B・キャノンによって初めて提唱された動物の恐怖への反応
恐怖の場面に出くわすと、動物は臨戦態勢になります。戦ったり逃げたりしやすいように体を変化させるわけです。
このメカニズムは、
ストレスによって扁桃体が興奮する→怒り、嫌悪、不安、不満などの感情が起きる
→HPA系→コルチゾール分泌
→自律神経(交感神経)の興奮→ノルアドレナリン分泌
動物では、この「戦うか逃げるか反応」は、恐怖を感じた時に起きますが、人間の場合にはずっと複雑です。
人間の社会でもこの「戦うか逃げるか反応」が起きます。戦うとは、積極的にリスクを取って相手を打ち負かして勝利を得ることです。反対意見に対して自分の意見を戦わせて相手を説得することはまさに戦うことでしょう。
社交不安障害SADの人は、対人関係の場でこの「戦うか逃げるか反応」が過剰に出てしまう人と言えます。SADの根底にあるのは、否定的な評価に対する恐怖です。否定的な評価を受ける可能性を高く見積もり、否定的な評価によって起こる結果を過大に評価するわけです。
患者さんは、自分が不安になると、それがそのまま他人に分かられてしまうと思い込んでいます。また、不安になった自分を見て他人はバカにしたり笑うと確信しています。一度失敗したら挽回するチャンスはないと思い込んでいます。
こういう考えは、確かのその可能性はゼロではないと思いますが、ほぼ間違っています。あえて強い言い方をするならば、妄想と言っても良いかもしれません。
戦うか・逃げるか反応(fight-or-flight response) の メカニズム
(では、さかのぼって考えて、どうしてセロトニンが作られなくなったのか? について答えたい。あくまで仮説だが、答えは扁桃体の興奮しすぎだ。)
扁桃体とは脳の中心近い部分にある場所で、感情を生み出す場所と言われてる。見たり聞いたりして認識した事態に対し、それが快か不快かを判断する場所だ。もし「今は不快な状態である」と扁桃体が判断すると、扁桃体が興奮する=扁桃体に多くの血が流れ込む。そして、以下の3つの反応が起きる:
1. 扁桃体の刺激は副腎という臓器に伝わり、副腎がコルチゾールというストレスホルモンを出す( asahi.com , 健康フォーラム )
2. 「危機に対処しなければならない」ということで、副腎から意欲ホルモンであるノルアドレナリンが放出される
3. 「今は落ち着いている場合ではない」ということで、癒しホルモンであるセロトニンの放出を抑制させてしまう
コルチゾールはストレスホルモンともよばれ、生命維持のために「闘うか逃げるか」という選択への準備を全身に促す役目をする。具体的には血圧や血糖値を上げ、食欲を抑制させる。つまり、この反応は原始時代に人間が生き残るのに必要だったものだ。不快な状況、つまり生命の危機を感じた時に「闘うか逃げる」という方法で人間が生き残ってきた名残だ。
原始時代はこれでも良かった。襲われたら、やられる前にやるか、逃げる。危機が去ったらそれでOK。ずっと危機にさらされ続けるようなことはなかったのだ。
ところが現代は違う。ずっと不快な状況なんてどこにでもある。例えば景気が悪くていつクビにされるか分からない、という状況などがそうだ。問題は、このように「不快ではあるが生命の危機と呼べるほどではない」場合でもコルチゾールが出てしまうことと、このような事態は一過性ではなく延々と続くものであることだ。
事態が継続するということは、扁桃体の興奮が収まらずにコルチゾールが出続け、セロトニン抑制とノルアドレナリン過剰も続くということだ。そして、ごく短時間ならば肉体の働きを活発にさせる一連の反応も、長時間出続けると悪影響の方が大きくなる。
悪影響とは、上記の3反応にそれぞれ対応している:
1. コルチゾール過剰の悪影響は、なんと言っても脳の血流を悪くして脳細胞に栄養が行き渡らなくさせてしまうことだ。その結果脳全体の動きが鈍くなるし、ある場所(海馬)では脳細胞が死に始める。あなたの頭のぼーっとした感じは、直接的にはこのコルチゾール過剰が原因だ。
2. ノルアドレナリンの過剰は、やがてノルアドレナリンの不足へとつながる。というのは、ノルアドレナリンの生産速度には限界があり、備蓄分を放出しきってしまえば枯渇するからだ。結果として意欲がなくなり無気力になる。
3. セロトニンの生成が抑制されるということは、安心感や満足感が脳細胞の間に伝わることが減るということである。結果として不安感や焦りが抑えられなくなる。
うつ病の正体は、扁桃体が興奮した結果のこれら3つの反応である。決してセロトニン不足ありき、ノルアドレナリン不足ありきではない。だから、本当の治療とは扁桃体の興奮を抑制することと、その抑制が成功するまで上記の3つの悪影響を抑えて時間を稼ぐことだ。
うつ病では、扁桃体の興奮と関連してさまざまな悪影響が起きる。
列挙してみよう。
* 前頭葉の働きが悪くなる。PETという医療機器で脳の血流を見た結果、特に前頭葉(額のあたり)と海馬で血の巡りが悪いという。血が来ないということは、その部分の脳細胞に酸素や栄養素が届かず、脳細胞が働けなくなるということだ。
前頭葉の働きは多岐に渡るが、ざっくり言って脳全体のコントロールだ。それには扁桃体の興奮をコントロールするという重要な機能も含まれる。扁桃体が興奮し過ぎたとき、例えば取り越し苦労とか取り返しの付かない過去の事件への罪悪感に対し、「それは考えすぎだよ」とストップをかけ、気分転換させるような機能だ。前頭葉の血の巡りが悪いということは「気分転換がうまく出来なくなる」ということにもつながり、「いつまでもゆううつな気分から脱せない」といううつ病の症状の原因の一つではないかと考えられる。
* 海馬が小さくなる(萎縮する)。これは脳の中心近くにある場所のことで、長期的な記憶を蓄える機能を担っているとされている。ここが萎縮するので、物覚えや思考力が鈍るのだという説がある。
海馬は新陳代謝が活発な場所で、言い換えれば多くの血液を必要とする場所である。そして、コルチゾールは脳の血の巡りを悪くする働きがあるので、海馬にも血液が回らなくなり、海馬で新しい脳細胞が生まれにくくなる。それどころか、既にある細胞さえ血液不足で死滅しはじめる。こうして海馬を構成している脳細胞は減っていき、実際にサイズも小さくなるのだ。MRIという医療機器での観察結果では、交通事故などの一過性の重いストレスの経験者ではゼロ~ 10% 、戦争などの慢性的なストレス経験者では 40% ~ 50% も海馬が小さくなっているのが分かったそうだ。
* 血液中のコルチゾールの濃度が慢性的に高い。つまり脳も体も常に興奮状態になっており、休まるヒマがない。この状態が長く続くので脳や内臓はすっかり疲弊してしまうと言われている。
* セロトニンが少なくなる。
ノルアドレナリンが少なくなる。
副腎が肥大する。
うつ病
「 抑うつ(よくうつ)」 とは、病名ではなく、症状や状態をあらわしている言葉です。
「 抑うつ気分 」とは、
憂うつになる 気分が沈む 気持ちが落ち込む むなしい気持ちが湧いてくる わけもなく物悲しさや悲哀感に襲われる 一人なると何故か悲しくなる わけもなく涙が出てくる ひとり取り残されてしまったような虚しさ・悲しさ 何をしても楽しく感じない 愉しいという気持ちが起きない 生きている張り合いを感じられない 生きていても希望が持てない気がする なにもかもダメな気がする 自分のことをダメだと責めてばかりいる 死んだら楽になるのか、と考えてしまう
こうした気分状態を、抑うつ気分といいます。
抑うつ(抑うつ症候群)は、いろいろな症状が集まったものですので、人によっては、身体の不調( 身体症状 )を感じることもあります。
頭痛 頭の重さ 肩凝り 胸部の痛み 胸部の苦しさ
めまい 胃痛 胃の重さ 動悸 そのほか
一方の「 抑うつ状態 」とは、抑うつ気分という「 気分の低下 」だけでなく、思考や意欲という精神機能までも低下する状態をいいます。「 抑うつ気分 」にとどまっている時には、一人になるとそうした苦しい気分を抱えながらも、外見的・外面的には、一応いつものように振る舞えたり、普通にやれている状態です。ですから傍(はた)の人からはほとんど分からないものです。
しかし抑うつ気分だけでなく、抑うつ状態になるにつれて、しだいに日常生活や人付き合い、家事や仕事、学業などで支障や困難を感じるようになっていきます。たとえば、普段はしないようなケアレスミスをしたり、うっかり忘れ、もの忘れが繰り返されたり。仕事や学業の能率が落ち、記憶力が減退したのではと不安を感じる場合もあります。たとえば、頭に霧(きり)や靄(もや)がかかったみたいで、思うように頭が働かない、考えがまとまらない。文字を読んでいても、内容が頭に入ってこない。
抑うつ状態になってゆくと、頭ではむしろ、「 やろう 」「 やらなくては 」と、ひどく焦るようになります。思うように出来ない自分に不安を感じ、焦燥感に襲われます。しかし「 なんとかしなければ 」と焦ってみても、空回りになることが多くなります。そして、次第に手につかなくなって、これまでのようには、やれなくなっていきます。
抑うつ状態も、やはり初期で軽度な程度から、しだいに深まってゆくような場合があります。抑うつ状態が深まるにつれて、決断できなくなったり、物事を迷って決められなくなったり、好きだったもの、これまで楽しんでやっていたものへの関心や興味も、失われていきます。外出したり、人に会うのもひどく億劫になり、たとえば、外出しようと頑張って支度をするけれど、なかなか玄関から出られずに時間が過ぎていく、ということを繰り返すことがあります。人の輪の中にいても、ぽつんと自分だけ取り残されてしまったようで、強い疎外感、孤独感、悲哀感に襲われることもあります。
被害者は「スケープゴート」(身代わりの犠牲者)として選ばれます。加害者は、「自分の欠点」から目をそらすために、他人の欠点を暴きたてているのです。もし自分に欠点があることに気づいたら、不安が「精神病のレベル」にまで高まってしまいます。相手の欠点を責めるのはそこから身を守る方策なのです。
加害者は自分を守るため、小さい頃から「健康な部分」と「傷ついた部分」を分離してきました。その結果、加害者の世界は<善>と<悪>に分かれています。そして、この<悪>はすべて他人に「投影」されます。<悪い部分>をすべて他人に押(お)しつけることによって、加害者は自分が<よい人間>でいられ、比較的安定した生活を営むことができるのです。
逆に言えば、加害者が落ち着いた生活を送るためには、<悪い部分>をすべて他人に肩代(かたが)わりしてもらわなければならないのです。被害者は、「加害者にとって耐えられないもの」をすべて引き受けてくれる「入れ物」、「スケープゴート」なのです。
■大脳(だいのう)
頭部内の大部分を占め、思考・知識・記憶・言語・運動など、活動の中枢の機能を司ります。
大脳は新皮質、旧皮質、古皮質の三層構造で、人間が生物学的に進化する過程を脳でたどることができます。まず外側にあるのは高度な精神活動を行う新皮質は新哺乳類の脳といわれ、その内側にある旧皮質と古皮質は、それぞれ旧哺乳類の脳と爬虫類の脳といわれ、本能的活動や原子的情動をつかさどる古い脳です。
母親の胎内でも、生物の脳の進化の過程を追うように、古皮質、旧皮質、新皮質の順に発達していきます。
■大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)
大脳の内側にある古い脳からなり、「扁桃体」や「海馬」などが属し、食欲や性欲などの生存本能や、好ききらい、怒り、恐怖などの本能的な情動をつかさどる部分です。
扁桃体(へんとうたい)
快・不快を判断する役割を持つ神経の集まりです。
海馬(かいば)
必要な記憶が選別されて大脳皮質で長期記憶として保存される前に、短期記憶を最長1ヶ月、保有する役割があります。
脳のしくみについて
情動とは
前頭前野は進化史上最後に発達した部位だという。ヒトの前頭前野は,サルの3倍で,大脳の30%強を占める。ヒトになって発達したところなので,「人らしさの中枢」と言える。
その働きとして幾つか挙げると,意思,意欲,計画性,判断力,想像力,創造力,抑制する力(我慢),他人に共感する力,他人を想像する力。少し機能的な話をすると,一時的な記憶とその処理。ワーキングメモリーと言われるもの,そのワーキングメモリーの振り分け。デュアルタスクと言われるようなタイプの知的作業の振り分けである。結局,総合すれば「生きる力」とほとんど同じだろうといえる。
また,前頭葉は,可塑性といって変化性が高いので,恐らく遺伝的影響よりも環境影響が強いだろうと言われているので,教育的に重要だという話になる。
他人の気持ちがわかる,共感性というのも,結構デュアルタスクである。他人の気持ちをモニタリングしながら自分の気持ちはどうなっているかということを合わせて処理しないと,コミュニケーションできないわけだから,これも基本的にはデュアル性を持っているタスクである。そういうのもきつくなってくると,自己愛的,自己中心的になりがちであるし,逆にそういうのがきついから人から離れるというふうに,こもりがちにもなるということが言える。
当然,脳がデュアル(二重)に使えなければ,同じ考えや同じ気持ちがぐるぐる回るということも起きてくる。そうすると,いわゆる頑固になりがちだったり,逆に内的になりがちだったりということになる。
脳の中には好き嫌い,特に嫌いに大きくかかる扁桃体と,その後ろに記憶をつくり出す海馬があって,これが下図説明のように閉じた回路をつくって,やる気に関係するところとアクセスしながらぐるぐる回るみたいなところがある。そうすると,例えば扁桃体が「嫌だ」とか判断すると,海馬はもちろんその記憶をより強く刻みつけていくし,嫌な記憶を選択的に呼び出すこともする。それから,呼び出した記憶を嫌色に塗りかえるということもしてくる。そうすると,これはさらに扁桃体をより強く刺激して,やる気の低下が起こって新しい発想が出ないということも起こってくるわけである。
発達障害の二次障害が重くなると、感情のコントロールが難しくなり、精神不安定な状況から、
同僚とのトラブルに発展するケースがあります。
感情が激しやすい ... などの特徴を持つ人の多くが、軽度の発達障害(凸凹)を持っているという事実 !!
①前頭葉の不活性行動・感情のコントロールがしにくい情報を分解・ 統合、吟味する時間が非常に短く、感情に直結。
発達障害児には学業的に優秀な子も多く居るわけですが、だからと言って、発達障害の困難は色々な影を落とします。
ギョロ目の件で調べたもの
甲状腺機能亢進症のような内分泌疾患では境界性パーソナリティ障害に似て見えることがある。突然怒り出したり、誰とでも喧嘩したりする。実際には甲状腺ホルモンが増えて不穏になっている。
・甲状腺機能低下症や甲状腺機能亢進症のような内分泌疾患がある場合、妄想性、境界性パーソナリティ障害があるように見えることがある。
前頭葉と扁桃体の関係
前頭葉(意識に上る心)と扁桃体(情動の心)
脳の構造を考えるなら、人には二つの心がある、一つは意識的な、判断可能な心、それは前頭葉を中心として存在し、もう一つは意識に上らない、情動のこころ、それは扁桃体を中心として存在しています。この二つの脳はお互いに独立して機能をしていますが、互いになめらかに移行してして、反応を示すために、私たちはこの二つの心の存在を意識することはありません。
人の心を理解するには、基本的には、意識に上る心と、情動の心とを考えればよいのです。つまり前頭葉を中心とした意識に上る心と、扁桃体とを中心とした大脳辺縁系、情動の心です。ところが年齢によって、脳の成熟度が異なっていることがわかっています。それは前頭葉の機能は思春期を過ぎないと成熟しない、機能として大人と同じように機能をしないという事実です。
脳の構造と心の構造
前頭葉が扁桃体の暴走を抑制する
研究によれば、うつ病者の脳は、比較的本能に近いところをコントロールする脳幹部分にある恐怖や不安を感じる扁桃体という部分が暴走している状態との事です。そこを、思考を司る前頭葉部分が脳幹の本能部分で感じる恐怖や不安を制御すればうつ病は発症しないらしいのです。会話にするとこんな感じでしょうか。
「おいおい、ちょっと待て扁桃体君。失業をそんなに心配しなくても良い。会社は赤字かも知れないが、過去に蓄積した蓄えが10億円もある。新製品の評判も上々だ。社内で自分の評価もまずます。1年以内に失業する確立は10分の一以下だ」
前頭葉が扁桃体をなだめて、安心を勝ち取り脳全体のバランスが取れてきます。
実は、この前頭葉を活性化させる方法ですが、電気的刺激以外に言葉を使う方法もあります。いわゆる心理カウンセリングによる考え方の修正です。認知行動療法とも言われています。思考(前頭葉)を使い状況を客観的に俯瞰して見れば、取り越し苦労していた心配事も状況はそんなに悪くないと認識出来る様になります。気分が良くなれば、万事前向きになり、結果暮らし向きも良くなって来る訳です。
前頭葉と扁桃体の連携
本能を司る爬虫類脳の命令が最も強い
原始的な爬虫類脳は、「人間らしい」機能をもつ大脳新皮質より進化的に古く、しかも、その気になれば、クリエイティブ能力を完全に潰してしまえるくらいの強い力をもっています。
・脳の一番中心の部分―――
子宮で胎児が成長するとき、最初に形成されるのが、爬虫類脳で、闘争・逃走反応、怒り、生き残りの本能をつかさどります。私たちは今でも、「緊急事態」に陥ったときにはこの脳に主導権を明け渡します。
脊柱の上端には、『生き残り』や「野性」に関わるいくつかの小さな脳領域があり、これらはまとめて大脳基底核と呼ばれています。その中の二つのアーモンド型をした領域が、扁桃体といいます。怒りや不安、劣情や飢え、復讐心などを覚えているときは、この小さな脳の指令が優先されることになります。
私たちの脳が進化の過程で複雑な思考や利他心、言語、意識、さらには表現する能力を獲得したのは、比較的最近になってですが、これらをつかさどるのは、新皮質でしわの寄った灰色の部分です。新皮質には見た目が大きいのですが、コントロール力はありません。
扁桃体が大声でノーといえば、他の部分はそれに従うしかなく、動きを止めてしまいます。爬虫類脳が自己防衛のために、脳全体を支配するのです。だとすれば、人が創造的な活動をするときには、いかに爬虫脳を眠らせておくようにするかが重要ということになります。勝てないなら、懐柔するしかありません。
爬虫類脳のまとめ
扁桃体の暴走+前頭葉の機能不全=情動による脳のハイジャック
情動による脳のハイジャックには、ふたつの現象が関係していると思われる。ひとつは、扁桃核の暴走、もうひとつは、ふだん情動反応を適切にコントロールしている大脳新皮質の機能不全。情動の緊急事態に際して大脳新皮質のチェック機能がうまく働かなかった、ということだ。こうなると理性は感情に圧倒されてしまう。前頭葉は、情動をコントロールする(行動を起こす前に是非を考える)ために扁桃核をはじめとする辺緑系から送られてきた「行動せよ」という信号を弱める働きをする。
⇒左側の前頭葉には不快な情動を制御する神経のサーモスタットのような働きがあることがわかった。右側の前頭葉が恐怖や攻撃など不快な情動の座であるのに対して、左側の前頭葉は右前頭葉を抑えてむき出しの情動を表出しないようにしている。
脳の仕組みと脳内物質
扁桃体の暴走と前頭葉の制御不能状態
扁桃体は、大脳辺縁系といって古い脳に属し、大脳新皮質から間脳および脳幹との間のインターフェイスとして重要な働きをしています。扁桃体は、恐怖の対象に対して攻撃するか逃避するかの二者選択から反応して脳内の主要な領域に緊急信号を送ります。
たとえば目の前に蛇がいると目から入った視覚刺激は、視床から大脳新皮質の視覚野(後頭部)を介して扁桃体に入る経路と視床から直接扁桃体に入る経路があります。前者の経路は、大脳新皮質で恐怖な対象か否かを判断します。後者の経路は、判断という認識なく直接反応します。扁桃体は、不安や恐怖そして自律神経反応である過呼吸・動悸・発汗などを症状として示します。恐怖がなくなると、大脳新皮質(前頭葉)は危険が去ったことを脳の各部位に知らせます。
パニック障害では、扁桃体の異常と同時に大脳新皮質(前頭葉)の危険解除がうまく働いていないと考えられています。この状態は、車の運転に例えられます。すなわちアクセルを踏みっぱなしの状態が扁桃体の異常な状態で、ブレーキが故障して効かない状態が大脳新皮質(前頭葉)の扁桃体抑制不能状態と考えられます。
大分大学医学部 精神神経医学講座
前頭前野皮質が不安を解消する
恐怖の中心とは扁桃体と呼ばれるアーモンド状の内部脳がそうであると最近は考えられている。扁桃体は動物が危険であるかどうか判断する中心であり、ここから脳の各部、体の各部に危険信号を発信する。この扁桃体からのシグナルがホルモン分泌を促進し、その内のコルチゾルは発汗、筋肉の緊張を促す。
前頭前野皮質が音声を聞くと実際音声に伴い危険が襲ってくるかどうか脳は判断する。もし大丈夫と判断すると前頭前野皮質はオールクリアーシグナルを恐怖の中心である扁桃体に発する。このシグナルは扁桃体の恐怖反応を抑制する事になる。オールクリアシグナルはその時の状況判断により発せられるようである。
もし神経症とはこの前頭前野皮質の恐怖抑制するシグナルに問題があって起きているなら、そして人間にもネズミでやったような前頭前野皮質を刺激してオールクリアーシグナルを出すように出きるなら、電磁波でこれが可能かも知れない。
前頭葉前野が不安を解消する
扁桃体の闘争・逃走反応
戦うか逃げるか反応
1929年にウォルター・B・キャノンによって初めて提唱された動物の恐怖への反応
恐怖の場面に出くわすと、動物は臨戦態勢になります。戦ったり逃げたりしやすいように体を変化させるわけです。
このメカニズムは、
ストレスによって扁桃体が興奮する→怒り、嫌悪、不安、不満などの感情が起きる
→HPA系→コルチゾール分泌
→自律神経(交感神経)の興奮→ノルアドレナリン分泌
動物では、この「戦うか逃げるか反応」は、恐怖を感じた時に起きますが、人間の場合にはずっと複雑です。
人間の社会でもこの「戦うか逃げるか反応」が起きます。戦うとは、積極的にリスクを取って相手を打ち負かして勝利を得ることです。反対意見に対して自分の意見を戦わせて相手を説得することはまさに戦うことでしょう。
社交不安障害SADの人は、対人関係の場でこの「戦うか逃げるか反応」が過剰に出てしまう人と言えます。SADの根底にあるのは、否定的な評価に対する恐怖です。否定的な評価を受ける可能性を高く見積もり、否定的な評価によって起こる結果を過大に評価するわけです。
患者さんは、自分が不安になると、それがそのまま他人に分かられてしまうと思い込んでいます。また、不安になった自分を見て他人はバカにしたり笑うと確信しています。一度失敗したら挽回するチャンスはないと思い込んでいます。
こういう考えは、確かのその可能性はゼロではないと思いますが、ほぼ間違っています。あえて強い言い方をするならば、妄想と言っても良いかもしれません。
戦うか・逃げるか反応(fight-or-flight response) の メカニズム
扁桃体の過剰反応で些細な不快感でストレスホルモンが出てしまう
(では、さかのぼって考えて、どうしてセロトニンが作られなくなったのか? について答えたい。あくまで仮説だが、答えは扁桃体の興奮しすぎだ。)
扁桃体とは脳の中心近い部分にある場所で、感情を生み出す場所と言われてる。見たり聞いたりして認識した事態に対し、それが快か不快かを判断する場所だ。もし「今は不快な状態である」と扁桃体が判断すると、扁桃体が興奮する=扁桃体に多くの血が流れ込む。そして、以下の3つの反応が起きる:
1. 扁桃体の刺激は副腎という臓器に伝わり、副腎がコルチゾールというストレスホルモンを出す( asahi.com , 健康フォーラム )
2. 「危機に対処しなければならない」ということで、副腎から意欲ホルモンであるノルアドレナリンが放出される
3. 「今は落ち着いている場合ではない」ということで、癒しホルモンであるセロトニンの放出を抑制させてしまう
コルチゾールはストレスホルモンともよばれ、生命維持のために「闘うか逃げるか」という選択への準備を全身に促す役目をする。具体的には血圧や血糖値を上げ、食欲を抑制させる。つまり、この反応は原始時代に人間が生き残るのに必要だったものだ。不快な状況、つまり生命の危機を感じた時に「闘うか逃げる」という方法で人間が生き残ってきた名残だ。
原始時代はこれでも良かった。襲われたら、やられる前にやるか、逃げる。危機が去ったらそれでOK。ずっと危機にさらされ続けるようなことはなかったのだ。
ところが現代は違う。ずっと不快な状況なんてどこにでもある。例えば景気が悪くていつクビにされるか分からない、という状況などがそうだ。問題は、このように「不快ではあるが生命の危機と呼べるほどではない」場合でもコルチゾールが出てしまうことと、このような事態は一過性ではなく延々と続くものであることだ。
事態が継続するということは、扁桃体の興奮が収まらずにコルチゾールが出続け、セロトニン抑制とノルアドレナリン過剰も続くということだ。そして、ごく短時間ならば肉体の働きを活発にさせる一連の反応も、長時間出続けると悪影響の方が大きくなる。
悪影響とは、上記の3反応にそれぞれ対応している:
1. コルチゾール過剰の悪影響は、なんと言っても脳の血流を悪くして脳細胞に栄養が行き渡らなくさせてしまうことだ。その結果脳全体の動きが鈍くなるし、ある場所(海馬)では脳細胞が死に始める。あなたの頭のぼーっとした感じは、直接的にはこのコルチゾール過剰が原因だ。
2. ノルアドレナリンの過剰は、やがてノルアドレナリンの不足へとつながる。というのは、ノルアドレナリンの生産速度には限界があり、備蓄分を放出しきってしまえば枯渇するからだ。結果として意欲がなくなり無気力になる。
3. セロトニンの生成が抑制されるということは、安心感や満足感が脳細胞の間に伝わることが減るということである。結果として不安感や焦りが抑えられなくなる。
うつ病の正体は、扁桃体が興奮した結果のこれら3つの反応である。決してセロトニン不足ありき、ノルアドレナリン不足ありきではない。だから、本当の治療とは扁桃体の興奮を抑制することと、その抑制が成功するまで上記の3つの悪影響を抑えて時間を稼ぐことだ。
うつ病では、扁桃体の興奮と関連してさまざまな悪影響が起きる。
列挙してみよう。
* 前頭葉の働きが悪くなる。PETという医療機器で脳の血流を見た結果、特に前頭葉(額のあたり)と海馬で血の巡りが悪いという。血が来ないということは、その部分の脳細胞に酸素や栄養素が届かず、脳細胞が働けなくなるということだ。
前頭葉の働きは多岐に渡るが、ざっくり言って脳全体のコントロールだ。それには扁桃体の興奮をコントロールするという重要な機能も含まれる。扁桃体が興奮し過ぎたとき、例えば取り越し苦労とか取り返しの付かない過去の事件への罪悪感に対し、「それは考えすぎだよ」とストップをかけ、気分転換させるような機能だ。前頭葉の血の巡りが悪いということは「気分転換がうまく出来なくなる」ということにもつながり、「いつまでもゆううつな気分から脱せない」といううつ病の症状の原因の一つではないかと考えられる。
* 海馬が小さくなる(萎縮する)。これは脳の中心近くにある場所のことで、長期的な記憶を蓄える機能を担っているとされている。ここが萎縮するので、物覚えや思考力が鈍るのだという説がある。
海馬は新陳代謝が活発な場所で、言い換えれば多くの血液を必要とする場所である。そして、コルチゾールは脳の血の巡りを悪くする働きがあるので、海馬にも血液が回らなくなり、海馬で新しい脳細胞が生まれにくくなる。それどころか、既にある細胞さえ血液不足で死滅しはじめる。こうして海馬を構成している脳細胞は減っていき、実際にサイズも小さくなるのだ。MRIという医療機器での観察結果では、交通事故などの一過性の重いストレスの経験者ではゼロ~ 10% 、戦争などの慢性的なストレス経験者では 40% ~ 50% も海馬が小さくなっているのが分かったそうだ。
* 血液中のコルチゾールの濃度が慢性的に高い。つまり脳も体も常に興奮状態になっており、休まるヒマがない。この状態が長く続くので脳や内臓はすっかり疲弊してしまうと言われている。
* セロトニンが少なくなる。
ノルアドレナリンが少なくなる。
副腎が肥大する。
うつ病
抑うつ気分と抑うつ状態
「 抑うつ(よくうつ)」 とは、病名ではなく、症状や状態をあらわしている言葉です。
「 抑うつ気分 」とは、
憂うつになる 気分が沈む 気持ちが落ち込む むなしい気持ちが湧いてくる わけもなく物悲しさや悲哀感に襲われる 一人なると何故か悲しくなる わけもなく涙が出てくる ひとり取り残されてしまったような虚しさ・悲しさ 何をしても楽しく感じない 愉しいという気持ちが起きない 生きている張り合いを感じられない 生きていても希望が持てない気がする なにもかもダメな気がする 自分のことをダメだと責めてばかりいる 死んだら楽になるのか、と考えてしまう
こうした気分状態を、抑うつ気分といいます。
抑うつ(抑うつ症候群)は、いろいろな症状が集まったものですので、人によっては、身体の不調( 身体症状 )を感じることもあります。
頭痛 頭の重さ 肩凝り 胸部の痛み 胸部の苦しさ
めまい 胃痛 胃の重さ 動悸 そのほか
一方の「 抑うつ状態 」とは、抑うつ気分という「 気分の低下 」だけでなく、思考や意欲という精神機能までも低下する状態をいいます。「 抑うつ気分 」にとどまっている時には、一人になるとそうした苦しい気分を抱えながらも、外見的・外面的には、一応いつものように振る舞えたり、普通にやれている状態です。ですから傍(はた)の人からはほとんど分からないものです。
しかし抑うつ気分だけでなく、抑うつ状態になるにつれて、しだいに日常生活や人付き合い、家事や仕事、学業などで支障や困難を感じるようになっていきます。たとえば、普段はしないようなケアレスミスをしたり、うっかり忘れ、もの忘れが繰り返されたり。仕事や学業の能率が落ち、記憶力が減退したのではと不安を感じる場合もあります。たとえば、頭に霧(きり)や靄(もや)がかかったみたいで、思うように頭が働かない、考えがまとまらない。文字を読んでいても、内容が頭に入ってこない。
抑うつ状態になってゆくと、頭ではむしろ、「 やろう 」「 やらなくては 」と、ひどく焦るようになります。思うように出来ない自分に不安を感じ、焦燥感に襲われます。しかし「 なんとかしなければ 」と焦ってみても、空回りになることが多くなります。そして、次第に手につかなくなって、これまでのようには、やれなくなっていきます。
抑うつ状態も、やはり初期で軽度な程度から、しだいに深まってゆくような場合があります。抑うつ状態が深まるにつれて、決断できなくなったり、物事を迷って決められなくなったり、好きだったもの、これまで楽しんでやっていたものへの関心や興味も、失われていきます。外出したり、人に会うのもひどく億劫になり、たとえば、外出しようと頑張って支度をするけれど、なかなか玄関から出られずに時間が過ぎていく、ということを繰り返すことがあります。人の輪の中にいても、ぽつんと自分だけ取り残されてしまったようで、強い疎外感、孤独感、悲哀感に襲われることもあります。
抑うつ状態に陥ることを避けるためにモラハラをする
被害者は「スケープゴート」(身代わりの犠牲者)として選ばれます。加害者は、「自分の欠点」から目をそらすために、他人の欠点を暴きたてているのです。もし自分に欠点があることに気づいたら、不安が「精神病のレベル」にまで高まってしまいます。相手の欠点を責めるのはそこから身を守る方策なのです。
加害者は自分を守るため、小さい頃から「健康な部分」と「傷ついた部分」を分離してきました。その結果、加害者の世界は<善>と<悪>に分かれています。そして、この<悪>はすべて他人に「投影」されます。<悪い部分>をすべて他人に押(お)しつけることによって、加害者は自分が<よい人間>でいられ、比較的安定した生活を営むことができるのです。
逆に言えば、加害者が落ち着いた生活を送るためには、<悪い部分>をすべて他人に肩代(かたが)わりしてもらわなければならないのです。被害者は、「加害者にとって耐えられないもの」をすべて引き受けてくれる「入れ物」、「スケープゴート」なのです。
脳のしくみ
■大脳(だいのう)
頭部内の大部分を占め、思考・知識・記憶・言語・運動など、活動の中枢の機能を司ります。
大脳は新皮質、旧皮質、古皮質の三層構造で、人間が生物学的に進化する過程を脳でたどることができます。まず外側にあるのは高度な精神活動を行う新皮質は新哺乳類の脳といわれ、その内側にある旧皮質と古皮質は、それぞれ旧哺乳類の脳と爬虫類の脳といわれ、本能的活動や原子的情動をつかさどる古い脳です。
母親の胎内でも、生物の脳の進化の過程を追うように、古皮質、旧皮質、新皮質の順に発達していきます。
■大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)
大脳の内側にある古い脳からなり、「扁桃体」や「海馬」などが属し、食欲や性欲などの生存本能や、好ききらい、怒り、恐怖などの本能的な情動をつかさどる部分です。
扁桃体(へんとうたい)
快・不快を判断する役割を持つ神経の集まりです。
海馬(かいば)
必要な記憶が選別されて大脳皮質で長期記憶として保存される前に、短期記憶を最長1ヶ月、保有する役割があります。
脳のしくみについて
扁桃体の働き
扁桃体は、環境内の事象が自分にとって有益か危険かを判断する価値判断の中枢であり、目の前にあるものが敵か味方かの判断をして、敵なら逃げ、味方なら近付き、獲物ならば襲い掛かる、といった行動の選択判断をする。
扁桃体
「扁桃体の情動反応」には快・不快の二種類しかありません。
恐怖だけではなく、喜びや期待などの元となる「報酬反応」の結果も全て記憶されます。そして、この判定に従って選択される行動を「情動行動」といい、利益には「接近行動」、不利益の判定に対しては「回避行動」が選択される仕組みになっています。
扁桃体は生命維持、種の保存のための神経核。下等な動物から発達している本能の中枢で、怒りと恐れに深く関係している。生きるためには自分に危害を加えるものに対して怒り、攻撃を加える。あるいは自分の命を守るため恐れを抱き、敵を記憶し、敵から逃げる。
扁桃体の記憶は、原則として自分が生きていくために必要な事項、あるいは子孫を残すことに必要な事項です。怒りと恐怖にかかわるものはもちろんですが、自分にとって安全なもの(自分が生きるために必要なもの)の記憶にもかかわっていると考えられています。
(喜びと楽しみにはあまり関係しません。喜楽はヒトに進化してから高度に発達した新皮質の機能です。)
記憶と扁桃体
3歳までに形成された扁桃体記憶が情動に強い影響を残す
特に乳児期の記憶は重要で、自分が生きるために必要な自分を取り巻く環境を記憶し、長期にわたってその記憶を保存します。3歳くらいまでの大脳皮質で形成された記憶は忘れ去られますが、扁桃体記憶は生涯残されると考えられます。私はフォビアの多くは扁桃体記憶ではないかと考えています。
問題は扁桃核から得るのは、漠然とした不快感とか快感、あるいは漠然とした不安や恐れといった、言葉にならないほどあいまいな感情だというところにあります。
これは大脳辺緑系が4歳までに70%が発達してしまうということに関係し、言葉で説明されないまま記憶の貯蔵庫にしまわれているのです。しかし言葉にならない分、ここに貯蔵された情緒に関する記憶は、私たちのこころを強く左右するのです。右脳が辺緑系に信号を送ったりすることもあります。しかもいったん「不快だ」「信用できない」と脳が思い込んでしまうと、めったなことではその思い込みは消えません。そればかりか、この第一印象がどんどんネガティブな方向へ向かっていくことになります。
脳の仕組みと脳内物質
■扁桃核が学習したことは、その人の情動に非常に強い影響を残す。にもかかわらず、成長した後でその内容をさかのぼって理解することは難しい。情動の記憶は言葉にならない大ざっぱな情動性向の設計図(ネイタル)として扁桃核に貯蔵されているからだ。幼少時の情動の記憶は本人が経験を表現する言葉を持たない時期に形成されるため、成長した後でその記憶がよみがえったとき、自分自身がとった反応を整理して考えることができないのだ。何かが原因で感情的に爆発してしまった自分自身に私たちがひどく困惑するのも、爆発の原因が遠い昔、まだ自分が周囲の混沌とした状況を理解するための言葉をもたなかった時代に端を発しているからかもしれない。心の中に渦巻いている不可解な情動のもとになっている記憶を表現する言葉がないのだ。
【トラウマ】
皆さんにも、小さいときに経験したことで、その後の人生が変ったとか、影響を受けた経験が必ずある筈です。
1日あった出来事の中で、記憶すべきことと、記憶すべきでないことを我々の意識が眠っている間に、海馬が整理し取捨選択しているのですが、そのときのいやな感覚は扁桃体から海馬に影響を与え、これは大きな出来事として、海馬はおそらくそのデータを大脳皮質に送って長期記憶として記憶させたと思われます。
しかし、まだ言葉が覚束ない年齢の出来事は、潜在記憶としてはあるものの、それを引っ張り出すINDEXがないので、思い出すことが出来ないのです。
【記憶のメカニズム】
そのINDEXは多くの場合、言葉と何らかの情動や感情の働きがセットになっています。その感覚と同じもの、あるいは似たような感覚を味わった時に、不意に記憶としてよみがえってきます。データとしては、キーワードがなくて呼び出せなかったものが、そのときの感覚がINDEXとなり、そのときの記憶、情動や感情がよみがえってくるのです。
こうして人間は、心に受けた傷(トラウマ)を長く引きずる生き物であり、特に気持ちを言語化できない年齢で受けた傷は、爬虫類脳の潜在意識の中に組み込まれてしまうので、厄介なのです。
人間の強いこだわりや、好き嫌い、信念や価値観などは、それがどこから来るものなのか本人にも分かりません。従って、それを引っ張り出したり、治療することがいかに困難なことかは、誰にでも容易に想像がつくことでしょう。
心を動かすもの⑤
扁桃体には、心臓が形成された時から3歳まで の記憶が蓄えられています。
その時期の記憶には、【母親の憂うつ・恐れ】等の感情の情報も含まれます。
3歳以降海馬が発達しますが、扁桃体と海馬のアクセスは不可能です。
つまり、3歳以降扁桃体への意識的なアクセスは出来ないのです。
扁桃体に蓄えられたネガティブな記憶は、
--悪夢となって現れたり--
--あらゆる行動を支配する見えない力--
となって
「自分でもなぜしているのか分からないのに何かをしてしまう」
コントロール不能なその知られざる理由となります。
どんな前向きな目標を立てても、扁桃体にあるネガティブな記憶が
条件反射を引き起こし邪魔をするのです。
扁桃体のネガティブな記憶を除去
情動とは
●情動(emotion)
・感情のうち、急速にひき起こされ、その過程が一時的で急激なもの。怒り・恐れ・喜び・悲しみといった意識状態と同時に、顔色が変わる、呼吸や脈搏が変化する、などの生理的な変化が伴う。
・情動には、感情に加えて、胸がどきどきする、手に汗を握る、鳥肌が立つ、涙が流れる、 破顔一笑する、真っ青な顔になる、肩が凝る、尿意を催す、青筋を立てるなどの、 「身体の変化」を伴っている。
・〈情緒〉とも言う。感情の一種。
急激に発生しおおむね短時間で消滅すること,またきわめて激しい心身の変化を伴うことによって,
継続的かつ微弱な感情である気分とは区別される。
快(有益、味方)不快(危険、敵)を判断する
心を理解するうえで記憶と同じように重要なのが「情動」という働きがあります。情動というのは、感覚器官からの情報に基づいて起こる身体的変化のことですが、この情動の働きにも脳が大きく関わっていると言われています。
情動は大きく快情動と不快情動に分けられます。快情動というのは脳が快いと感じる状態で、脳はその状態を求めて近づいたり、維持しようとしたりして身体に指示を出し、行動が起こります(専門的には快情動行動といいます)。
不快情動はその逆で、脳が不快だと感じる状態です。脳はその状態を遠ざけるために、攻撃的行動や逃避的行動に出ます(同様に、専門的には不快情動行動といいます)。例えば、親にしかられた子供が逆に親に対して文句を言ったり、その場を飛び出して逃げようとしたりするのは、脳が不快な状態を遠ざけようとしているからです。
ところで、情動と感情はどう違うのでしょうか。情動というのは、脳が感覚器官からの情報に反応して、ある指令を身体に出すことによって起こる身体の変化のことをいい、感情というのは、その身体の変化を意識した状態と言われています(アントニオ・ダマシオという脳科学者の説です)。
情動には快情動と不快情動があって、脳は快情動を求めて快情動行動をとり、不快情動を避けるために不快情動行動をとります。その状態を意識すると自分が今、どういう感情かがわかります。自分が意識している状態が感情であると理解してもいいでしょう。
感情と情動
神経解剖学的にも、すべての感覚情報の経路は扁桃体と連絡路を形成していることが明らかにされています。扁桃体は、顔の表情認知にも重要な役割を果たしているのです。様々な事情で幼児期から親の顔色をうかがいながら育つと、条件反射として周囲の人の顔色を無意識に見てしまうものです。そうした表情認知が学校や職場において、不機嫌な表情をしている人に気づくと落ち着かなくなって、自分のせいで機嫌を悪くしているのではないかとその人が気になってしまうような情動を生み出すのです。話しかけてみて、自分に対して不機嫌な感情を持っていないと分かると安心して過ごせるようになるのです。または、相手の不満そうな顔つきに反応して、相手の役に立つように無理してでも頑張ってしまう人もいます。そうしないと、自分が落ち着かずに苦しいのです。こういった精神状態をトラウマによって作り出される情動と理解してください。
一般的には、私たちが愛や嫌悪を、恐れや怒りや楽しみを感じるこれらの精神状態を一括して捉え一様に「情動」と呼んでいます。情動を心理的状態としてとらえてきた従来の研究とは対極に、現在は情動の脳内メカニズムが考慮され、脳の機能として情動が研究されています。
情動は行動を動機づける
一度情動がおきると、それはその後の行動を強力に動機づけます。情動は、人生における行動計画や長期的な目標達成に向けて邁進する原動力になる不可欠なものです。
また、一瞬一瞬に変わる行動経過を方向づけてもいます。このように生きることに必要な動機を支えるエネルギーになっています。
しかし、情動はまた心のトラブルを生みだす種でもあるのです。
わたしたちの心の状態が、何らかのきっかけで異常な状態に置かれると、心の対処不全を起こします。
それは、恐怖が不安になり、欲望が貪欲に変化したとき、いら立ちが怒りになり、怒りが嫌悪に、友情が嫉妬に、愛が独占欲に、快楽が中毒になったとき、情動は心の病の原因になっていきます。心の健康は情動の衛生管理によって保たれますが、心の問題はかなりの程度までは情動の秩序が壊されたことの表れです。情動は病理的な結果を招くこともあるのです。
フロイトはずっと以前に、無意識は情動の生息地であり、通常の思考プロセスとはしばしば別扱いされていると述べています。情動は緩慢にも急激にも変化するし、原因がはっきりしていることも、そうでないこともあります。自分の気分が、いまなぜ不機嫌になるのか、いつも承知しているわけではありません。自分ではその理由がはっきりしなくても、気分が良くなったり、悪くなったりします。このような脳の情動系(大脳辺縁系)における無自覚的な心の働きについて、無意識の心の働きとしてフロイトも表現しています。
トラウマによる情動の表出
母親が自分の子供に対して虐待的行為を行ったとします。このような情動を誘発させる本当の原因は、今現在の子供との関係における刺激の中にだけあるとは限らないのです。
これらの刺激と記憶として保存されている因果的な履歴(自己=母親のトラウマ)との関係に依存します。
子供を怒鳴る母親は、自分の激情を合理化・正当化するために子供の行為や態度を責めますが、しかしその激情の背景には夫婦間の不満や行き違いの問題が絡んでいる場合や、母親の子供時代も親から同じような育て方をされていたことに起因(世代間連鎖)している場合などが十分に考えられます。そして、この母親はこうした起因が意識化されず、気付くことなく子供のみを責めていることがよくあります。
このように母親が教育として叱っているつもりであっても、本当の理由は自分が思っている激情(情動の)理由とはまったく異なっていることが多いものです。 “情動は謎である”と感じることからもわかるように、どうしてこんな感情に襲われ自分の気持ちを制御できないのかわからないで振り回されて私たちは生きているのです。
トラウマ的情動は、一つの目標にすべてが向けられた嵐(storm,birninngとも表現されます)のような活動を引き起こします。そうして、自我全体が情動に吸収されてしまうのです。自分ではどうにも制御できない激しい感情と生理的反応が伴い気持ちを治めることができません。理性では、「これではいけない」とわかっていてもどうにもならないのです。
心の病を考えることにおいて、情動という世界を無視する訳にはいきません。この情動は、意識されることなく、無意識の中で私たちの行動や感情に働きかけ、意識上でのあらゆる習慣や決断などの思考によって形成されたものを壊していくのです。
情動のプロセスは、意識が覚醒していなくてもよいのです。私たちの中で起こる情動は影響を受けていることに気付いていない(意識化されていない無自覚の)時ほどより影響を受けやすいものなのです。
脳科学(感情と情動)
扁桃体が傷つくと
>今のところ扁桃体って病的恐怖の元凶ですよね
はい、しかし共感しすぎて同化するほどまでになれば不幸が発生しますが、ほどほどであれば、円滑な人間関係を築けますし、生き物ではない地球環境ですら、生き物として捉えてなんとかしようという感情から行動を始めだします。
扁桃体が無くなると、他人に対して無関心になるので、自分は現在困っていないが周りの人が困っているから助けてあげよう という気持ちは芽生えなくなります。
●人間の大脳にある「扁桃核」はアーモンドの形をした神経核で、脳幹の上、大脳辺緑系の底辺にあたる部分に左右一つずつあります。辺緑脳は学習と記憶の大部分に関係していて、扁桃核がストレスで二倍ほどに腫れると中央に傷の穴ができます。そしてその傷により脳の他の部分の連絡が断たれると、ものごとの情動的な意味を把握することができなくなります。ものごとの情動的な重さが測れなくなると、人間関係を把握できなくなります。これが心の病気の発端である可能性があります。神経伝達物質の異常で、扁桃核と大脳辺力系との情報伝達がそこなわれ、それが統合性を失う元である可能性があります。心の病気は人間関係に障害が起きることと言われてもいますが、これがその素因である可能性があります。
●また扁桃核を失えば、人生から一切の個人的な意味が消失します。扁桃核は、愛情だけでなくすべての情動を握っています。扁桃核の働きを失った動物は恐怖や怒りを感じなくなり、競争心や協調性を失い、群れの中における自分の地位もわからなくなってしまいます。情動の鈍化、あるいは消失してしまうのです。涙は人間だけが見せる感情の印です。涙が出るのも扁桃核とその近くにある帯状回の働きによります。肩を抱かれ背中をやさしくなでてもらうと、脳のこの部分が静まり、涙がとまります。扁桃核がなくなれば、涙を誰かに慰めてもらう必要もなくなってしまいます。
前頭前野の働き
前頭前野は進化史上最後に発達した部位だという。ヒトの前頭前野は,サルの3倍で,大脳の30%強を占める。ヒトになって発達したところなので,「人らしさの中枢」と言える。
その働きとして幾つか挙げると,意思,意欲,計画性,判断力,想像力,創造力,抑制する力(我慢),他人に共感する力,他人を想像する力。少し機能的な話をすると,一時的な記憶とその処理。ワーキングメモリーと言われるもの,そのワーキングメモリーの振り分け。デュアルタスクと言われるようなタイプの知的作業の振り分けである。結局,総合すれば「生きる力」とほとんど同じだろうといえる。
また,前頭葉は,可塑性といって変化性が高いので,恐らく遺伝的影響よりも環境影響が強いだろうと言われているので,教育的に重要だという話になる。
他人の気持ちがわかる,共感性というのも,結構デュアルタスクである。他人の気持ちをモニタリングしながら自分の気持ちはどうなっているかということを合わせて処理しないと,コミュニケーションできないわけだから,これも基本的にはデュアル性を持っているタスクである。そういうのもきつくなってくると,自己愛的,自己中心的になりがちであるし,逆にそういうのがきついから人から離れるというふうに,こもりがちにもなるということが言える。
当然,脳がデュアル(二重)に使えなければ,同じ考えや同じ気持ちがぐるぐる回るということも起きてくる。そうすると,いわゆる頑固になりがちだったり,逆に内的になりがちだったりということになる。
脳の中には好き嫌い,特に嫌いに大きくかかる扁桃体と,その後ろに記憶をつくり出す海馬があって,これが下図説明のように閉じた回路をつくって,やる気に関係するところとアクセスしながらぐるぐる回るみたいなところがある。そうすると,例えば扁桃体が「嫌だ」とか判断すると,海馬はもちろんその記憶をより強く刻みつけていくし,嫌な記憶を選択的に呼び出すこともする。それから,呼び出した記憶を嫌色に塗りかえるということもしてくる。そうすると,これはさらに扁桃体をより強く刺激して,やる気の低下が起こって新しい発想が出ないということも起こってくるわけである。
脳の成長
私たちの脳は大きく分けて3つの脳から出来ており、人間が進化してきた順番に、①爬虫類脳、②哺乳類脳(原始哺乳類脳)、③人間脳(新哺乳類脳)と呼ばれており、生まれてからもこの順番に形成され、発達していきます。
役割としては、
①体感や本能、②感情、③思考やイメージを司る役目をし、
正式な脳の部位でいえば、
①脳幹(海馬・扁桃体)、②大脳辺縁系、③大脳皮質(右脳・左脳)であり、
出来上がる年齢がおおよそ
①0~7歳【海馬(0~3歳)・扁桃体(4~7歳)】、②7~14歳、③14~28歳【右脳(14~21歳)・左脳(21~28歳)】
【爬虫類脳】
子宮内で、胎児に一番最初に造られる脳が爬虫類脳で、人間が生きていくうえで必要な内臓などに関わる自律神経部分を司り、危機に陥った場合に、闘争・逃走(※駄洒落ではありません(^^;))する反応をしたり、怒ったり、生きる上で必要な本能をコントロールしています。
この時期の育て方が大事で、この時期にかわいがられないと、人間は幸福と感じるセロトニンといわれる神経伝達物質が発生しにくく(暗い人間に)なったり、ある種のトラウマが出来たり、怒りやすくなったり、わがままが抑制できない人間になったりして、「三つ子の魂百まで」という言葉は、科学的に証明されている真実であり、日本人の「人を見る目の正確さ」と、日本の子供の伝統的な育て方がとても理にかなったものであったことがわかってきています。
【爬虫類脳の特徴】
爬虫類脳は、自分以外のことを一切考えず、自分の欲望のみに従い、食べる・眠る・排泄する・水分を取る・生殖行為をする・自分を守るといった本能によって行動しますが、哺乳類のような種の保存を図る本能はまだありません。
その行動は、敵か味方か、損か得か、戦うか逃げるかという二者択一的な単純行動であり、短絡的であり、お手軽であり、ストレートで、安全第一、何も考えていない無意識的な行動であるからこそ、そういった行動をする人間を動物的、本能的と言って非難するのですが、それが動物である人間の本性でもあり、それを非難するのは後に芽生えた人間脳の論理に過ぎず、生まれながらに矛盾を抱えて生きているのが人間ということが出来ます。
逆からいえば、そうした人間の短所を知った上で、今自分は爬虫類脳にとって代わられている、キリスト教的に言えば、悪魔にのっとられているということが分かれば、そうならないように出来そうな気がしますが、決してそうはならないことを、歴史が証明しています。
なぜなら人間は、自分がかわいいからであり、恐怖があるから、他人を信用せずに、自分より出来る他人の足を(謀略をめぐらし)引っ張り、(嘘を言って)蹴落とし、(自分の能力に自信がないので)新しい環境にならないよう、そうした動きを(アラを探して)けん制し、(高いハードルを掲げて)批判し、(サボタージュして)邪魔をし、自分の身を守るために、言い訳をいくつも用意し、時には(癲癇症状やヒステリー症状を起こし)病気になり、(無意識のうちに)同情心を誘うのであり、仮説ですが、韓国人の火病もまた、自分の中で、どうもマズイこのままでは負けてしまうという心の葛藤が生まれ、どうにも収拾がつかない状態になって、(無意識に)火病になって自分の身を守ろうとする働きを爬虫類脳が選択しているのではないかと思っています。
心を動かすもの④
【最も影響力が大きい爬虫類脳】
人間の3つの脳の中では、生命を維持するために必要な内臓などの器官や自律神経を司る爬虫類脳の影響力が圧倒的に大きいのですが、分かりやすくするために無理やり数値化すると、普段は90%の稼働率で、感情や情動を司る原始哺乳類脳の稼働率などが最大に稼動しても 30%弱程度、言葉やイメージを司る新哺乳類脳などは、よくて10%弱程度で、爬虫類脳が活躍しているときには、殆んど機能していないのが現実です。
それでも、自分をコントロールし、人間が人間であるのは、理性であり、言語能力であり、記憶力、学習能力、創造的思考能力、空間把握機能などの力であり、この活動をしている左脳・右脳をもっともっと働かせていかなければならないことは言うまでもありません。
人間がいくら、理性で反省の弁を述べたとしても、一番影響力が強い爬虫類脳が変わらない限り、人間はなかなか変わりませんし、どんなセラピーを受けようが、自己啓発をしようが、ほんの一時的な効果で終わり、すぐ元に戻ってしまいます。
この生命を司る爬虫類脳に影響を及ぼすには、それこそ生命の危機に関わるような目に遭わない限り、無理だといわれています。
一番多いのが、事故や病気で死にかけたり、臨死体験をするなどで人生観が変わったという理由や経験であり、宗教的な神秘体験も、強烈な経験で、神の存在を体験したという実感があっての回心であり、わがままな自己が死んだという意味では、やはり死に近づかない限り、人間は変われないようです。
扁桃体・爬虫類脳の性質と自己愛的性格との関連
私たちの脳には「爬虫類脳」と呼ばれる原始的な領域があります。
飢えや恐怖、怒りや劣情のもとになっている部分です。
この脳の部位は、「食いっぱぐれないこと」と「安全でいられること」をひたすら求めます。
必死なら死に物狂いで戦うことを自分に命じますが、可能なら逃げる方を選択します。
その一方で、すぐに怒り出したりもします。
爬虫類脳にとっては、
仲間の中で自分がどんな地位にあるのか生き残れるのかどうかのカギを握りますから、
他人からどう思われているかをとても気にします。
→ 人からの評価やランク付けを気にする
爬虫類脳の分かりやすい特徴として
”てっとり早く ・楽に ・欲求を満たしたい”という特徴があります。。
何だか、犯罪の匂いがプンプンする特徴ですね。
しかしこれこそが私たち人間の本能が持つ最も的確な性格なのです。
→うまくいっている人のマネをする、うまくいったパターンを繰り返す、人を利用するなど
私たちの本能は常に恐怖とともにあります。
だからこそ、爬虫類脳の性格がすべてこの恐怖から派生した性格になっているのです
・言い訳が大好き→言い訳をして、どうにかして恐怖から逃れたい
・失敗するのが大嫌い→失敗をするととても怖いので、失敗は大嫌い
・安全な場所が大好き→安全な場所は恐怖がないので大好き
「え~、そんな事して大丈夫なの~?危なくない?」
「そんなの成功しないよ。やめときなよ。」
などの一見、自分の恐怖とはかけはなれた他人に向けられた言葉さえ、
それは、自分の身近にいる人が成功して、どこか遠くへ行ってしまうのでは・・
という恐怖心が故に、そのような言葉を言うのです。
あなたの成功を望まなかったり、あなたと対立しているからそうするのではなく、
あなたが成功することで、自分たちが悪く見えたり感じたりしないかどうかを
彼らは心配しているのです。
→ 悪意の誘導
爬虫類は縄張りっていうものを作りますよね?
これって自分を守るスペースを確保するためです。
『自分の安全な場所、自分の知っている場所』
これはまさに縄張りなんですね。
そして、フレームを作るっていうのも縄張りなのかもしれません。
フレームっていうと、例えば、血液型なんかもそうです。
あいつはA型だから真面目なはずなのに、遅刻ばっかりしやがって、
とか、フレーム(型)に押し込めてしまうんですね。
A型だからこういう性格なはずだ。とか
あいつはいつもこういう習慣を持っている。というのもフレームです。
→ 不安回避のために取り巻きづくりやレッテル貼りをする
人間の心の中心は情動です。そしてこれは私という感覚が生まれる大脳のコントロール外に在るんだと思います。そんなことをしたら相手を傷つけかえって嫌われると解っているのは頭、つまり大脳の方です。一方私を見捨てる悪い奴、憎くてしょうがないというのは情動です。これは爬虫類の脳と呼ばれる旧い層に属するところからやってくる危険のシグナルです。だからコントロールしようと思っても難しいんです。
→ 思い通りにならないと攻撃
なんで、あんなヒドイこと言っちゃったんだろう...。
勢いに任せて口走った後で、自分の愚かさに落ち込むことはありませんか? ヒトには他の動物と同様、「闘争・逃走反応(fight or flight response)」という本能が備わっており、恐怖を感じると、これに反応して「戦うか、逃げるか」の二者択一を自分に迫るとか。冒頭のような行動も、この本能によって生じるものが少なくないそうです。
問題なのは、たとえば、同僚や上司から辛らつなことを言われたときなど、カラダが脅威と感じたものに対して、「闘争・逃走反応」で反応してしまうこと。合理性や熟慮性を失い、これらを失っていることにすら気づかないことが多い。
ストレスホルモンが体内をめぐり終えると、論理的に考える能力は復活するが、脳の前頭前皮質は、しばしば、自分が考えなしにやってしまったことを、合理化しようとする。他人を傷つけ、害を与えるような行動について、自己の責任を正当化したり、最小化したり、否定しようとしてしまうのだ。
→ 暴力・暴言の矮小化や正当化
仕事でうまくいかなかった感じがしたときに突然仲間のやり方にけちを付けたり責任転嫁的な態度をとる(扁桃体の闘争・逃走反応の一つ)
記憶
扁桃体と海馬が記憶に及ぼす影響
人間の脳は大きく分けて2種類の記憶から成り立っています.しばらくすると忘れてしまう記憶「短期記憶」と,ほぼ永久的に覚えていられる記憶「長期記憶」です.
すべての記憶はいったん脳の奥の海馬という部位に保存されます.この状態を「短期記憶」と呼びます.海馬内で情報の取捨選択が行われ,これはずっと覚えておかなければならない記憶だと判断された記憶は大脳新皮質に送られます.
脳のはたらき
うつ病では、扁桃体の興奮と関連してさまざまな悪影響が起きる。
* 海馬が小さくなる(萎縮する)。これは脳の中心近くにある場所のことで、長期的な記憶を蓄える機能を担っているとされている。ここが萎縮するので、物覚えや思考力が鈍るのだという説がある。
海馬がどのようにして長期記憶を決定しているのかは、よくわかっていません。しかし、近年の脳科学の研究で、扁桃体(へんとうたい)という直径1cm位の丸い形をした器官が海馬と影響し合っていることがわかっています。
扁桃体は大脳皮質の内側にある大脳辺縁系の下のほうに位置しており、快不快を判断するのが主な役割です。私たちが見たり、聞いたり、臭いをかいだり、触ったり、味を味わったりしたときに得た感覚情報は、大脳皮質から扁桃体に伝わり、好き嫌いが判断されます。異性が好きになるのも、たこ焼きとかペンギンが好きになるのも、この扁桃体の仕業だったのです。
扁桃体は海馬の隣にあり、好き嫌いや快不快の感情を海馬に伝えます。そのため、心を大きく揺さぶるような出来事は、いつまでも記憶にとどめられています。記憶は、情緒や感情の働きに影響されていることが、脳の働きの面からも説明できるようになりました。
好奇心を刺激する好きな科目や、大好きな先生の授業の成績がよくなるのも、扁桃体が海馬に影響しているためだといえるでしょう。逆に、嫌いな先生の受け持つ科目やまったく興味が持てない科目は、放っておくと成績が悪くなります。経験したことはありませんか?
童話や昔話が覚えられるのも、繰り返し聞かされるからということだけでなく、個性的で生き生きとしたキャラクターや、奇想天外なストーリーが好奇心を刺激し、感情を揺さぶるからでしょう。
なお、扁桃体は情動に深くかかわるだけでなく、社会性にも関係が深いことがわかってきました。社会性とは、人の顔を区別したり、表情を読み取るなどの認知能力のことです。扁桃体が傷つくと孤立するなど、社会生活がうまくいかなくなることが動物実験で確認されています。
それにしても、好き嫌いなどの情動の働きと社会的な適応能力が、同じ脳の器官でつかさどられているというのは意味深長です。そして、そこに長期記憶にかかわる海馬が相互に影響し合っているということは、潜在的記憶能力を全開にするうえでヒントになりそうです。
記憶に関わる海馬と扁桃体
虐待と記憶障害
知能や性格が遺伝することは、経験的に知られています。
その一方で、「子ども時代の不適切な養育は、大脳辺縁系にダメージを与える」ことが、最近の研究で明らかになりつつあります。
大脳辺縁系は海馬、扁桃体などから構成され、海馬は情動に関わる記憶に重要で、扁桃体は外からの情報に快、不快の感情での価値判断をするといわれています。
ストレス下で慢性的に糖質コルチコイドが分泌されると、そのレセプターが多く存在する海馬の神経細胞が壊死ににいたることが、動物実験で示されています。
また、子ども時代に虐待を経験した成人の脳のMRI診断では、海馬の体積が減少していることが確かめられています。
PTSDの脳研究で知られるプレムナーは、糖質コルチコイドが血中に高いレベルで維持されると、海馬の神経細胞を傷つけ、体積の減少に至るのではないか、結果として記憶障害が起きるのではないかと推論しています。
虐待と脳障害の因果関係は、未だ証明されてはいませんが、少なくとも、不適切な養育環境にある子どもは、軽微な脳障害を伴いやすいことは確かです。子ども時代に適切な刺激を受けなければ、ヒトの脳は完成には至らないし、過剰な刺激を受けてしまうと、神経細胞を傷害したり、状況にそぐわない認知をするなど、不要な神経回路が発達してしまうのです。
自分をたいせつにする心理学 先天的それとも後天的
見捨てられ不安の方は、ポジティブなこと、幸せなことは、記憶する習慣がないために記憶出来ないのです。これは、乳幼児期に危険を察知し、自分を押し殺さなければ生きてこれなかったため、危険(他人からの怒りや暴力)を察知する癖がつき、日常的に、他人の怒りや感情、暴力等を察知、記憶し、生きていこうとする術なのです。ポジティブなこと、幸せなことは、危険性がないために認識しにくく、記憶しにくくなっています。
なので、見捨てられ不安の方は、どんなに温かな愛情を贈られていても、気付きにくく、意識には届きません
被害者の症状と脳
扁桃体は、非言語の信号に反応するのですが、もうひとつ扁桃体には大きな特徴があります。相手の表情に反応する、という特徴です。筑波大学名誉教授・宗像恒次博士の研究では、扁桃体には「顔反応性細胞」というものがあり、その人にとっての嫌悪系の顔表情(特に目)に反応し情動反応を引き起こす、という特徴です。これは以下のHPの研究でも、よくわかります。このページの真ん中あ
たりに、fMRIを使った研究があり、その人にとって「こわい」表情を見せると、扁桃体が興奮している様子がよくわかります。
独立行政法人 放射線医学総合研究所 の研究です。
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20100224/
つまり扁桃体は、表情に反応するのですね。もともと扁桃体には、3歳以下の段階でどの表情に反応するかと言う、潜在イメージ記憶が刻まれており、それに合致した表情を見ると、激しく情動が引き起こされる、というのが宗像博士の研究結果です。
新型うつの人は、職場ではうつなのに、職場から離れると元気になって旅行に行ったりします。それは、職場ではその人にとっての嫌悪系の表情が存在し、その人の潜在記憶が刺激され扁桃体が興奮しているのです。この人の潜在記憶を書きかえることで、扁桃体興奮を鎮めることができるのです。
うつになる人は、職場の人間関係が引き金になっている場合が多いものですが、上司や同僚、部下の表情に強く影響を受け扁桃体興奮が止まらなくなり、脳内にノルアドレナリンが高分泌になり、不安や緊張がたえず続くことで、夜が寝むれなくなり、うつになっていくわけです。
うつを作り出す扁桃体が、何に反応しているかがわかるとうつを克服できる。
海馬・扁桃体の損傷
虐待や戦争などによって心的外傷(トラウマ)を負った人の脳をMRIで撮影すると、トラウマを負ったことのない人に比べて平均で 1割ほど海馬が縮小しています。また、扁桃体にも損傷があることが確認されています。脳の血流も海馬周辺で滞ることがあり、海馬の萎縮は副腎皮質ホルモンや脳内麻薬様物質(オピオイド)の過剰放出によるものと言われています。
PTSDでない人が「嫌な匂い」を嗅がされた時には次第に慣れていき、不快をあまり示さなくなるのに対し、PTSD患者はいつまでも不快を示しつづけます。これは「好き」「嫌い」などの感情を生み出す扁桃体へのダメージなどによるものではないかと思われます。
攻撃に転じることも、逃走することすらできない状況にさらされ続けたとき、オピオイドが放出され、人は「感覚鈍麻」の状態になります。これによって、多大なストレス刺激の苦痛を軽減します。オピオイドがなおも放出され続けると、扁桃体が損傷します。扁桃体に損傷を受けた動物は、圧倒的な「恐怖」「苦痛」を前にしても、逃げません。
逃げることすらできない危機的状況(戦場、虐待など)に居続けるためには、強烈な恐怖・苦痛を前にして逃避したくなる本能を、捨て去らなければならないのです。
海馬は記憶をとりこむ重要な器官であり、このダメージによって、PTSD患者は記憶の取りこみに困難を生じるのではないかと推測されます。海馬と側頭葉を切除した人は「過去の記憶は思い出せるが、新しいことを憶えられない」という障害を負います。
この、脳の器質的損傷を回復する方法が最近明らかになりつつあります。海馬はたとえ成人後でも、新しく神経細胞が作られることが確認されており、現在老化や病気、事故によって脳に損傷を負った患者の「脳の再生」を研究する分野で、大きく注目されています。
海馬の再生にはセロトニンが大きな役割を果たしていると考えられ、セロトニンが分泌されるような安定的な環境にラットを入れたり、あるいは直接的にセロトニンを投与すると、ラットの海馬細胞が増加することが確認されています。
トラウマによる脳へのダメージ
威圧的な上司、暴力的な夫、意地悪な姑、嫌味な同僚など、その人のことを考えるだけで、もう体が震え、不安になり、冷静さを失ってしまう、というようなことはないでしょうか?
被害の受け始めたころは、抵抗力もあり、反論したり、なんとか前向きに考えたりすることができるのですが、それが長期的に継続すると、徐々に抵抗力を失っていきます。
この徐々にというのがポイントで、いつの間にかそのような無気力さに陥ってしまうので、自分の心身の大きな変化に気づかないケースも多く、しかるべき対応策が遅れてしまうのです。
それではなぜ「みるだけで体が震える」というようなことが起こるのでしょうか?
たとえば、子供のころに、犬に追いかけられて、大変怖い思いをしたことのある人は、今でも犬を見るだけで、なんとなく不安や不快な気持ちになったりします。これは、「扁桃体」という過去の感情記憶が蓄積されている脳の一部を「瞬時に」参照するからなのです。これを感情回路とよびます。
ただし、「大脳皮質」とよばれる脳の一部が、その後、「なんとか対処できる」というような論理的な決断や判断を行うので、場合によっては、少し安心することができます。これを認知回路とよびます。
何度にもわたるいじめ・嫌がらせなどの被害体験、また、レイプなどの強烈な恐怖体験は、扁桃体に蓄積されていきます。その後、恐怖体験に関連するものを見ただけで、扁桃体が視床下部へその恐怖体験を伝え、不安・緊張などのストレス反応が起こるのです。しかも、これは無意識に行われます。
いじめ・嫌がらせを行う加害者を見るだけで、体が震え、冷静に考えられないのはこのためなのです。そのとき、たとえ加害者が何もしなくても、過去の体験が想起され、ストレス反応が起こるのです。一度、このような状態になってしまうと、元に戻すのはなかなか難しいのです。
PTSD患者の脳内変化
汎適応症候群の中に書いてある、第1段階と第2段階の状態は、闘争=逃避反応と同じことを示していると思います。第3段階目は、あまりにも長い緊張状態にエネルギーが全て使い果たされてしまい、無気力・無関心の状態にまでになってしまうということだと思います。
具体的な例を挙げると、例えば、職場の新しい赴任先の人たちが、全て自分の考えをことごとく否定してくる人たちだとします。
最初は、反発するなり、言い分を主張したりしますね。これが、第1段階、つまり闘争反応です。
そして、あまりにもそれが続くものだから、今度はその場から身を引きたいと思いますよね。これが第2段階、逃避反応です。
それでもなおその場から逃げられず、状況は変わらない、どこへ行ってもストレスが続く…そして遂に、完全に諦め、鬱のような状態になり、免疫力も下がる。これが第3段階です。
疲憊期……長期間にわたって継続するストレスに生体が対抗し切れなくなり、段階的にストレッサーに対する生体の抵抗力(ストレス耐性)が衰えていきます。
疲憊期の初期には、『ショック相』に見られるような生体機能の低下や不適応が見られ、内分泌腺である副腎や胸腺が萎縮し、心拍・血圧・血糖値・体温も低下していきます。
更に、疲憊状態が長期にわたって継続し、ストレッサーの有害な刺激が弱まることがなければ、生体は最後には死を迎える事となります。
いじめは脳を傷つけている
脳には,扁桃核という部位がある。扁桃核は,いじめを受けると傷が生じることが,研究で明らかになった。心が傷つけば脳にも傷がつく。傷というのは,比喩ではない。本当に脳に「穴」ができるのだ。
http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/southerncross/200602/drmatuzawa.htm
うつ病や統合失調症と診断された患者を検査したところ,全員に扁桃核に傷が認められた。さらに統合失調症より,うつ病の症状が優勢な場合には,扁桃核の傷のほか,隣接する「海馬」の萎縮も現れるとしている。そして,これらの患者の中には,深刻ないじめを受け続けた子が100人以上含まれていた。
つまり,深刻ないじめをうけた子どもたちは,全て扁桃核に傷が生じているということである。
扁桃核に傷がつく原因は,脳内の神経伝達物質のドーパミンとセロトニンのバランスが崩れるせいと松沢氏は推測している。セロトニンとドーパミンは,ノルアドレナリンと並び、体内で特に重要な役割を果たす三大神経伝達物質といわれている。それぞれの神経伝達物質は,脳に次の効果をもたらす。
セロトニン:安らぎ
ドーパミン:喜び,快感
ノルアドレナリン:恐れ,驚き
継続的に精神が不安定になる人は,セロトニンが減少し,ドーパミンが過剰になる。そして,ドーパミン毒性が脳に傷をつけているのではないかと松沢氏は推測する。
パペッツ回路
脳の奥にはおそろしい魔物がいます。
イヤだ、嫌いだ、という気持ちを増幅させ、イヤなことばかりを思い出させ、ついにはイイ思い出までイヤ色に染め替えていく。そうして、やる気をそぎ、新しい考えを浮かびにくくして、イヤな考え、イヤな気分だけで頭をいっぱいにする魔物です。
好き嫌いの中枢、扁桃体がイヤだと判断すると、その興奮が記憶の中枢、海馬への情報ゲートを開き、イヤな気分とイヤなことを結びつけてしっかりと記憶させます。
これは生き物にとって必要なことです。例えば敵に襲われたり、気持ちの悪くなるものを食べたりした時、そのことをしっかりおぼえておかないと生き残れないからです。しかし、現代では自分を食べてしまう敵や、食べると毒であるものを口に入れる機会は激減しています。イヤイヤ回路が無意味に働いて、イヤな気分がぬぐえないことの方が大問題です。
ヒゲおやじ先生の脳コラム2006年7月号
イヤイヤ回路
「イヤ」という気持ちは、扁桃体(感情を起こすところ)を強く活動させ、その情報は記憶にかかわる海馬へ、そして意欲にかかわる帯状回へと伝わります。例えば、楽しみにしていたイベントなのに、ちょっと苦手とする人が来ると聞いて、急に楽しくなくなりやる気がなくなるのは、イヤイヤ回路が働いたということになります。でも、心配はいりません。脳にはきちんとイヤイヤ回路に歯止めをかけるストレス抑制回路というものがあるんです。
ストレス抑制回路
こちらのルートは、前頭葉眼窩皮質と前部帯状回から扁桃体へとつながっています。眼窩皮質は気持ちにかかわる部分で、扁桃体が先走った判断をしないように働きます。なので、この眼窩皮質に厚みがあってストレス抑制回路が頑丈だとストレスに強く、逆に、薄く脆弱だとストレスに弱いといえます。
脳の構造は変えられる!
不安なのは不安の自己増殖です。
わずかな不安が不安を呼び、不安が不信を呼んで、不信が不安を呼ぶことです。
脳にはそうした不安を増殖させてしまう閉じた回路が存在してます。
以前イヤイヤ回路(2006年7月号)として紹介したものです。
脳の発達こいつが動き出すと不安な気持ちが不安な気持ちにつながるような記憶ばかり呼び出します。
記憶は呼び出された瞬間、もっとも不安定化しますから、呼び出された記憶がより強い不安色に染め替えます。
そういえばあれも心配・・・。
しかもその増殖は、一人の脳にとどまらず周りの脳に伝染します。
脳どうしが不安の増殖を始めます。
親の不安が子の不安となって、子の不安が親の不安となります。
脳内のバッドスパイラルが脳どうしのバッドスパイラルがこれまたバッドスパイラルを作り出します。
信頼が断ち切る
信頼が断ち切るこれを断ち切る一つの方法が「信頼」です。子どもの脳の力を信じ、自分の脳の力を信じる。今の力だけでなく、未来の解決力を信じる。
学校を、先生を信頼することも必須です。さまざまな事件や出来事から、学校や先生への不信感が募るのはよくわかります。しかし、それでも信頼は重要です。少なくとも、学校や先生へのこれからへの信頼をなくしてしまえば、新たなバッドスパイラルが生じてしまいます。
きっと解決してみせる脳の未来を信じると、脳は勝手に解決を見つけてくれます。そんなものです。
そうやって人類は数百万年を過ごしてきたのですから。
ヒゲおやじ先生の脳コラム2007年3月号
発達障害の二次障害が重くなると、感情のコントロールが難しくなり、精神不安定な状況から、
同僚とのトラブルに発展するケースがあります。
感情が激しやすい ... などの特徴を持つ人の多くが、軽度の発達障害(凸凹)を持っているという事実 !!
①前頭葉の不活性行動・感情のコントロールがしにくい情報を分解・ 統合、吟味する時間が非常に短く、感情に直結。
発達障害児には学業的に優秀な子も多く居るわけですが、だからと言って、発達障害の困難は色々な影を落とします。
ギョロ目の件で調べたもの
甲状腺機能亢進症のような内分泌疾患では境界性パーソナリティ障害に似て見えることがある。突然怒り出したり、誰とでも喧嘩したりする。実際には甲状腺ホルモンが増えて不穏になっている。
・甲状腺機能低下症や甲状腺機能亢進症のような内分泌疾患がある場合、妄想性、境界性パーソナリティ障害があるように見えることがある。
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「10自己愛性人格障害は脳の機能障害 爬虫類脳、扁桃体、前頭葉の働き」へのコメント
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No.711
幼児期、学生時代、社会人の対人関について
こんばんは、
爬虫類脳読ませていただきました。
生まれながらの障害で、共感性の欠落、想像力の欠落を持っています。
それを補うように長期記憶に優れています。
人間の脳や体って生きるのに物凄く必死で笑ってしまいます。
生まれてすぐは、母の愛情に気付けず過ごしました。
人とは異なる反応があり親も付き合いきれず
育てることが、できなかったんだと推測してます。安全基地が確保されず、人間の当たり前を強制され生きることに何度も鬱になりました。
もともとの性格が楽天的なので懲りずに現在も生きています。
「人は、話せばわかる」と物心つく頃から信じてました。伝わることが一切ないのに懲りずに。その時なりに、表現をやめませんでした。
人と違うので、きっちり堕ちるとこまでおちました。
共感性の欠落、想像力の欠落で
風俗、自殺、他殺の手前まで経験しました。助けられた後も学ぶことをやめなかったので、鬱のループをあと一声で抜け出せそうです。
ただ、怖いことが、一つだけあります。
記憶の蓄積での困難回避ができて、成長が可能な間はそれなりに人として暮らせるとおもいますが、ぼけたときどうなるのかなって怖さが常にあります。
共感性の欠落による想像力の欠落って恐ろしすぎるハンディですよね。
取りあえず。死ねずに、生かされてるから生きていますが、
自分が人類に再び有害になる前に死ねるように、
成功で財を成して安楽死えらべたらなと思っています。
自殺って、他社に与える影響凄いみたいなので。
あと、ぼけた人間の豹変も。
自分が、こうあるからこその人生計画をかなえるために
世の中がもっと弱者優しいものになるといいなと思います。
これから、いろんな化学変化などで人は多様化します。
どんな生き方も幸せと死ぬときに思えたらいいですね。
ボケるまでに、自分の面倒自分でみれる優しい死に方をふやしたいです。
こんばんは、
爬虫類脳読ませていただきました。
生まれながらの障害で、共感性の欠落、想像力の欠落を持っています。
それを補うように長期記憶に優れています。
人間の脳や体って生きるのに物凄く必死で笑ってしまいます。
生まれてすぐは、母の愛情に気付けず過ごしました。
人とは異なる反応があり親も付き合いきれず
育てることが、できなかったんだと推測してます。安全基地が確保されず、人間の当たり前を強制され生きることに何度も鬱になりました。
もともとの性格が楽天的なので懲りずに現在も生きています。
「人は、話せばわかる」と物心つく頃から信じてました。伝わることが一切ないのに懲りずに。その時なりに、表現をやめませんでした。
人と違うので、きっちり堕ちるとこまでおちました。
共感性の欠落、想像力の欠落で
風俗、自殺、他殺の手前まで経験しました。助けられた後も学ぶことをやめなかったので、鬱のループをあと一声で抜け出せそうです。
ただ、怖いことが、一つだけあります。
記憶の蓄積での困難回避ができて、成長が可能な間はそれなりに人として暮らせるとおもいますが、ぼけたときどうなるのかなって怖さが常にあります。
共感性の欠落による想像力の欠落って恐ろしすぎるハンディですよね。
取りあえず。死ねずに、生かされてるから生きていますが、
自分が人類に再び有害になる前に死ねるように、
成功で財を成して安楽死えらべたらなと思っています。
自殺って、他社に与える影響凄いみたいなので。
あと、ぼけた人間の豹変も。
自分が、こうあるからこその人生計画をかなえるために
世の中がもっと弱者優しいものになるといいなと思います。
これから、いろんな化学変化などで人は多様化します。
どんな生き方も幸せと死ぬときに思えたらいいですね。
ボケるまでに、自分の面倒自分でみれる優しい死に方をふやしたいです。
おそらくADHD |
No.1388
自分可愛さ故に、狡猾で利己的で嫉妬深く残酷で我欲の強い人間が問題の元凶
被害者の脳(扁桃核)には穴が開く。
やはり、いじめ、虐待、モラハラ、パワハラは犯罪ですね。
しかも生涯に亘ってフラッシュバックで苦しむ被害者からすると、これらは大犯罪(最悪な罪)に匹敵するのではないでしょうか。
>なぜなら人間は、自分がかわいいからであり、恐怖があるから、他人を信用せずに、自分より出来る他人の足を(謀略をめぐらし)引っ張り、(嘘を言って)蹴落とし、(自分の能力に自信がないので)新しい環境にならないよう、そうした動きを(アラを探して)けん制し、(高いハードルを掲げて)批判し、(サボタージュして)邪魔をし、自分の身を守るために、言い訳をいくつも用意し、時には(癲癇症状やヒステリー症状を起こし)病気になり、(無意識のうちに)同情心を誘うのであり・・
このような人間ではない人も存在していますね。
本当に懐が大きいというか、人として温かかったり、お年寄りや弱い人に優しい人だったり、自己愛の集団(取り巻き)になびかず道徳的な人であったり、共感力がありながらも流されず我が道を行く人だったり、人のアラや噂が嫌いで悪意を拡散しない人だったり、虚栄心が無かったり、損得で人を判断しなかったり、嘘や言い訳せず信用が置ける人だったり、他人の足を引っ張らない人だったり、偉ぶらず心から謙虚な人だったり、自分の身のように他人を思いやれる人だったり、自己保身のために疑うなど無い素直な人だったり。
そのような高潔な人間性を持つ人の匂いをいち早く嗅ぎ取り、その人たちをターゲットとして傷つけ引きずり落とそうとしたり、利用して陥れようとするのが「自己愛」などの爬虫類脳で我欲を満たそうとする人格障害者たちなのでしょうね・・。
被害者の脳(扁桃核)には穴が開く。
やはり、いじめ、虐待、モラハラ、パワハラは犯罪ですね。
しかも生涯に亘ってフラッシュバックで苦しむ被害者からすると、これらは大犯罪(最悪な罪)に匹敵するのではないでしょうか。
>なぜなら人間は、自分がかわいいからであり、恐怖があるから、他人を信用せずに、自分より出来る他人の足を(謀略をめぐらし)引っ張り、(嘘を言って)蹴落とし、(自分の能力に自信がないので)新しい環境にならないよう、そうした動きを(アラを探して)けん制し、(高いハードルを掲げて)批判し、(サボタージュして)邪魔をし、自分の身を守るために、言い訳をいくつも用意し、時には(癲癇症状やヒステリー症状を起こし)病気になり、(無意識のうちに)同情心を誘うのであり・・
このような人間ではない人も存在していますね。
本当に懐が大きいというか、人として温かかったり、お年寄りや弱い人に優しい人だったり、自己愛の集団(取り巻き)になびかず道徳的な人であったり、共感力がありながらも流されず我が道を行く人だったり、人のアラや噂が嫌いで悪意を拡散しない人だったり、虚栄心が無かったり、損得で人を判断しなかったり、嘘や言い訳せず信用が置ける人だったり、他人の足を引っ張らない人だったり、偉ぶらず心から謙虚な人だったり、自分の身のように他人を思いやれる人だったり、自己保身のために疑うなど無い素直な人だったり。
そのような高潔な人間性を持つ人の匂いをいち早く嗅ぎ取り、その人たちをターゲットとして傷つけ引きずり落とそうとしたり、利用して陥れようとするのが「自己愛」などの爬虫類脳で我欲を満たそうとする人格障害者たちなのでしょうね・・。
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No.1575
時にはキツさも必要なのかもしれません
自己愛やその取り巻きと距離を置こうとしているのに、わずかなスキをついてテリトリーに侵入され、危害を加えられたり、精神的なダメージを負ったりする人ってほぼ例外なく、善良で、優しいですね。
しかし、卵の殻が大事な中身を守るために一定の強度を有するがごとく、自己愛やら犯罪者やらから自らを守り、自身が汚染されないようにするためには、時には相手をぽーんっと跳ね返す強さ(仮想の鋼鉄バリアのようなもの)や、いったん握ってしまった手を振り払うキツさも必要なのかもしれません。
自分が汚染されて自己愛に似てきたら、身近な誰かを傷つけるかもしれません。
あるいは、汚染はされないとしても、心理的ダメージを受けて抑うつ状態になったら、仕事の効率や趣味の領域でのパフォーマンスに悪い影響が出るかもしれません。
だから、人間として、ある一定の強度やキツさは必要と思います。
勿論、自ら先制攻撃をしかけて他者を攻撃する必要はありません(それだと、それこそ自己愛に似てくる)。
でも、接近されたら無視する、まとわりつかれたら拒否する、理不尽なことを言われたら言い返す強さを身に付けたいものです。
以上、老婆心ながら意見を申し上げました。
自己愛やその取り巻きと距離を置こうとしているのに、わずかなスキをついてテリトリーに侵入され、危害を加えられたり、精神的なダメージを負ったりする人ってほぼ例外なく、善良で、優しいですね。
しかし、卵の殻が大事な中身を守るために一定の強度を有するがごとく、自己愛やら犯罪者やらから自らを守り、自身が汚染されないようにするためには、時には相手をぽーんっと跳ね返す強さ(仮想の鋼鉄バリアのようなもの)や、いったん握ってしまった手を振り払うキツさも必要なのかもしれません。
自分が汚染されて自己愛に似てきたら、身近な誰かを傷つけるかもしれません。
あるいは、汚染はされないとしても、心理的ダメージを受けて抑うつ状態になったら、仕事の効率や趣味の領域でのパフォーマンスに悪い影響が出るかもしれません。
だから、人間として、ある一定の強度やキツさは必要と思います。
勿論、自ら先制攻撃をしかけて他者を攻撃する必要はありません(それだと、それこそ自己愛に似てくる)。
でも、接近されたら無視する、まとわりつかれたら拒否する、理不尽なことを言われたら言い返す強さを身に付けたいものです。
以上、老婆心ながら意見を申し上げました。
むらさき |
[ 編集 ] No.1578
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